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拠点について
拠点概要
大学には学部と並んで附置研究所があります。学術研究の先端を担う研究所は、その大学を特徴づける存在であるとともに、大学の枠を越えて関連する学術分野の研究者コミュニティの中核拠点としての役割を果たしています。全国に開かれたそのような研究所の役割を国が認定し、支援する仕組みとして共同利用・共同研究拠点制度が創設され、2010年度から活動を開始しています。
大阪大学接合科学研究所は、「接合科学共同利用・共同研究拠点」として、その一つに認定されています。
接合科学共同利用・共同研究拠点は、溶接・接合分野における我が国唯一の国立大学法人の拠点として、「ものづくり」の基盤技術である溶接・接合に関する研究を通じて、人類社会のニーズに応える接合科学の発展と学問体系の構築を図ることを目的としています。接合科学の基礎を支える接合プロセス、接合機構、接合評価の3研究部門と、未来の接合科学を探究する先導プロセス科学に関する附属スマートプロセス研究センターが両輪となり、本研究所で長年にわたって紡いできた教員個々の高い専門性と、本研究所が保有する溶接・接合に関するオンリーワン・ナンバーワン設備を共同研究員に供することにより、全国の国公私立大学、公立研究機関等はもとより、世界の大学・研究機関の研究者コミュニティに開かれた接合科学に関する世界屈指の共同利用・共同研究拠点となっています。
「地域に生き世界に伸びる」をモットーとする本学の一翼を担い、社会の信託に応えながら最先端の学術研究を大学の枠を越えて推進する、国内外の研究者コミュニティの中核拠点としての役割を果たしています。
接合科学共同利用・共同研究拠点では、国内外の研究者・大学院生が共同研究員あるいは国際共同研究員として本研究所で一定期間滞在して共同研究を実施します。
共同研究員については国内公募を、国際共同研究員については世界に幅広く国際公募を行っています。また、共同研究員の公募課題には、「一般公募研究課題」と「先導的重点課題」の2種類の区分を用意しています。前者については、本研究所の教員個々の専門研究に関わる課題を共に取り組み、その本質について学術的に追求します。後者については、本研究所を挙げて戦略的かつ重点的に取り組むべき研究課題を選定し、複数の共同研究員と本研究所教員がワン・チームとなって特定の研究課題の解決に向けて取り組み、異分野融合の研究を展開しています。
他方、接合科学共同利用・共同研究拠点で実行された共同研究の中で、研究上の業績が特に顕著であると認められた研究課題に対して「接合科学共同利用・共同研究賞」を設け、接合科学の発展に貢献した共同研究を表彰しています。
接合科学共同利用・共同研究拠点では、毎年200名以上の共同研究員を受け入れて、共同研究を推進しています。溶接・接合に関する科学技術の進歩と発展のために、共に手を携えて歩んでいただける皆さんのご来訪をお待ちしております。